研究課題/領域番号 |
18K18952
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐藤 幸生 九州大学, 工学研究院, 准教授 (80581991)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ナノ粒子 / ハフニア / 電子顕微鏡 / チタン酸バリウム / ジルコニア / 強誘電体 / 蛍石型構造 / セラミックス / 水熱合成 |
研究成果の概要 |
本研究計画では新規強誘電体ナノ粒子の開発を目的として水熱合成法による酸化ハフニウム(HfO2)および酸化ジルコニウム(ZrO2)ナノ粒子の合成ならびに原子分解能走査透過型電子顕微鏡(STEM)解析を行った。HfO2、ZrO2、Hf(1-x)ZrxO2の結晶性ナノ粒子を合成することに成功した他、「2段階アフィン変換法」を開発し、STEM解析における誤差を大幅に低減することに成功した。また、本手法を一部適用することでチタン酸バリウムナノ粒子中のマルチドメイン構造を原子スケールで直接同定することに成功した(Sato et al., ACS Appl. Nanomater., 2019.)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は2つあり、1つは新しい誘電体ナノ材料の可能性を提示したことであり、これは将来コンデンサなどの新規電子セラミックスの開発につながる重要な治験である。もう1つは電子顕微鏡解析における新しい可能性を開拓したことである。本研究で開発された「2段階アフィン変換法」はこれまで電子顕微鏡解析の大きな欠点であった格子定数の誤差を大幅に低減するものであり、ナノ粒子材料の新しい結晶構造解析手法を提供し、材料解析の可能性を大幅に拡げるものである。
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