研究課題/領域番号 |
18K18953
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金子 賢治 九州大学, 工学研究院, 教授 (30336002)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 鉄鋼材料 / 炭素クラスター / 合金 / 時効 / 電子顕微鏡 / 析出強化 / 透過型電子顕微鏡 / アルミニウム合金 / 時効メカニズム / 構造用金属材料 / 原子分解能電子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
炭素の添加量によって鉄鋼材料の組織や特性が大幅に変化する。中でも、焼入れ材を低温時効することで生ずる炭素クラスターは優れた強化能を有することから、炭素クラスターを活用した高強度化及び工業的な実用化が期待されている。本研究では、炭素クラスターによる高強度化のための強化機構の解明を目的とし、透過電子顕微鏡によるその場加熱解析のためのホルダー開発を、そして、加熱による炭素クラスターの発生・分散状態や結晶構造を解明すること、そして炭素クラスターと転位の相互作用をその場引張法により動的観察することで、炭素クラスターと転位の相互作用を直接解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
透過型電子顕微鏡用の新ホルダーを開発することにより、その場加熱実験と高傾斜観察が可能となった。鉄鋼材料中における炭素クラスターの結晶学的知見を得ることに成功している。また、炭素クラスターと転位との相互作用を直接的に知見を得ることに成功している。今後、この観察法を他の合金材料などに適用することにより、その強化機構をナノスケールで解明することが可能となる。
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