研究課題/領域番号 |
18K18965
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 正純 東北大学, 工学研究科, 助教 (10635551)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 脱酸素脱水反応 / メチルグリコシド / 不均一系触媒 / ジデオキシ糖 / 脱酸素脱水 / ポリオール / キラル化合物 / 水素化 / 触媒・化学プロセス |
研究成果の概要 |
糖類の選択的変換は、通常、水酸基の保護、脱保護が必要となるため、多段階合成による収率低下、保護基由来の多量の廃棄物生成といった問題を抱える。従って、水酸基を保護しないで、選択的な変換を可能にする触媒の開発が望まれ、特に、回収、再利用容易な固体触媒が望ましい。本研究では、沈殿法で調製したReOx-dpAu/CeO2がメチルグリコシドのシス隣接ジオールの選択的脱酸素脱水(DODH) 反応に有効でかつ再利用可能な不均一系触媒であることを明らかにし、無保護かつ一段で対応するジデオキシ不飽和糖に高収率で変換できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖類はバイオマス由来の基幹化合物であり、糖類を直接かつ高選択的に有用化学品に変換する技術の開発が強く望まれている。本研究により開発された技術は、糖類の水酸基を保護することなく、直接かつ一段で有用化合物であるジデオキシ不飽和糖を生成できるものであり、これまでの、多段階合成に比べ、廃棄物、エネルギー、コストを削減できる手法と考えられ、また、生成したジデオキシ糖を加水分解、水素化することで、キラルポリオールに変換したり、不飽和結合を官能基変換したりすることが可能であると考えらえる。今後、更なる触媒性能の向上、基質の適用範囲の拡大により、実用化が強く期待される。
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