研究課題/領域番号 |
18K18971
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
福田 淳二 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80431675)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 毛包 / 毛包上皮幹細胞 / 毛乳頭細胞 / ティッシュエンジニアリング / 三次元培養 / マイクロデバイス / Hair follicle / Germ / Self-organization / Organoid / Oxygen / 脱毛症 / 毛包原基 / 上皮系細胞 / 間葉系細胞 / スフェロイド / 毛髪 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
我々は、酸素透過性シリコーンゴムを用いて培養器を作製し、ここで上皮系細胞と間葉系細胞を培養すると、培養3日間のうちに毛包原基が形成されることを示してきた。本研究では、この毛包原基形成およびその後の毛幹形成メカニズムの解析を目的とした。毛包原基形成には、上皮系と間葉系細胞に発現するカドヘリンの種類の違いが関与した。また、毛幹構造の形成には様々なシグナル因子が関与した。毛幹は培養23日目には200μmに達したが、形成効率は1%以下であった(a few/300 HFGs)。本研究で得られた知見から培養条件を最適化したところ、これが90% (275/300 HFGs)以上に向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
毛包形成や脱毛症が生じる分子メカニズムには不明な部分も多く、副作用のない脱毛症治療薬の開発が進まない要因となっている。そこで本研究では、本デバイス上の毛包原基を生体外毛包モデルとして利用し、形態形成メカニズムの解析に取り組んだ。本研究では、メカニズム解明のみならず、毛髪再生に関与する成長因子の添加により毛幹様構造の形成効率が飛躍的に向上することも示した。このようにして、毛包形成メカニズムの解明と創薬スクリーニングへ適用することで、毛包などの発生に関する基礎的理解から脱毛症治療への応用まで、幅広い波及効果が期待できる。
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