研究課題/領域番号 |
18K18976
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丸山 達生 神戸大学, 工学研究科, 教授 (30346811)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 自己組織化 / ペプチド脂質 / 抗ガン活性 / 選択性 / 細胞内合成 / 抗ガン剤前駆体 / リン酸化 / キナーゼ / 選択的細胞死滅 / ガン細胞 / 酵素 / 選択的細胞死 / 界面活性剤 |
研究成果の概要 |
種々のペプチド脂質を合成し、細胞毒性を検討したところペプチド脂質16-E4Yが皮膚ガン由来であるA431細胞に対して選択的な毒性を示した。A431細胞はチロシンキナーゼを細胞内で多く発現していることから、チロシンキナーゼ活性量と16-E4Yの細胞毒性に相関関係があることが示唆された。細胞破砕液の分析により16-E4Yは細胞内に取り込まれリン酸化されていることが判明した。他の検討から16-E4Y と比べ16-E4pYの方が自己組織化しやすいことが示された。以上より、ペプチド脂質16-E4Yは細胞に取り込まれリン酸化されることで、細胞内で自己組織化体を形成し、A431細胞を死滅させたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで用いられてきた抗ガン剤は使用せず、ペプチドと脂肪酸鎖から構成されるペプチド脂質自身が細胞内で変換されて抗ガン剤となるよう工夫した。特に、ガン細胞内で過剰発現している酵素を用いて、細胞内で抗ガン剤を作り出すよう抗ガン剤前駆体となるペプチド脂質デザインした。本手法はペプチド脂質の画期的な利用法となると同時に、このような作用機序であれば他のガン細胞にも応用が可能であるため、より効果的な抗ガン剤の開発に貢献できる可能性がある。
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