研究課題/領域番号 |
18K18981
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
野村 琴広 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (20304165)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 固定化分子触媒 / 協奏機能触媒 / 精密リビング重合 / 触媒設計 / 星型ポリマー / 精密表面修飾 |
研究成果の概要 |
本課題はナノメーターサイズで形状・組成が制御された星型・球状ポリマー表面への分子触媒の担持・集積化で、単独では見られない特異な協奏機能を発現する反応場を設計・創製することを目的に取り組んだ。既に実績のあるモリブデン触媒によるリビング開環メタセシス重合によるCore First法に注目し、本課題により既報よりも分枝数の多いポリマーの創製が可能となった。さらにフェノキシ配位ハーフチタノセン担持触媒によるエチレンとスチレンとの共重合では、非担持の触媒やポリマ末端固定化触媒よりも優れた共重合性能を示した。異なる配位子の導入や触媒反応の適用にも有用な成果が得られており、さらなる研究の進展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
均一系触媒の性質(高活性・高選択性)を保持した固定化分子触媒の創製は、環境低負荷型の効率合成プロセスを構築するための重要・有用な手段となることが広く認識されている。本課題の成果により、分子触媒の個性の保持のみならず、表面への担持による協奏機能効果の発現が見られた。この様な事例は希少で、学術的に独創性に秀でた成果となる上に、触媒の高効率回収・リサイクル可能な固定化分子触媒の設計指針に極めて有用な指針を与える。
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