研究課題/領域番号 |
18K19001
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 敬宏 京都大学, 高等研究院, 特定准教授 (80423060)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 超解像蛍光顕微鏡法 / アクチン膜骨格 / 1蛍光分子追跡 / バネ弾性 / 1蛍光分子追跡 |
研究成果の概要 |
100 nm 程度の網目構造をもつアクチン細胞膜骨格の機械的特性 (バネ弾性) を、高速1蛍光分子追跡で検出した構造揺らぎをもとに定量する方法を確立し、超解像マッピングして形状的特性との相関を得た。超解像画像の取得を高速化し、網目構造の形態変化の影響が小さいように5秒程度に短縮した。見積もられたアクチン膜骨格のバネ定数は主に 1-10 pN/μm の範囲に分布していることが分かった。この観察を1分おきに10回程度にわたって繰り返すことにより、細胞運動にともなうアクチン膜骨格の微細構造とその張力発生の動的時間変化を刻々と追うことが可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 我々の高速1蛍光分子追跡/1分子局在超解像観察の独自技術を応用し、100 nm 程度の微細なアクチン膜骨格の網目構造を5秒程度の短時間観察で超解像可視化するだけでなく、その機械的特性 (バネ弾性) を超解像マッピングして形状的特性との相関を得ることができた。 (2) 幹細胞の分化やガン細胞の浸潤・増殖などの重要な細胞機能に不可欠な、細胞運動にともなう張力発生機構を超解像空間分解能で解明するための技術基盤を確立した。
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