研究課題/領域番号 |
18K19004
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
久保 孝史 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60324745)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | グラフェンナノリボン / 三次元化 / C60 / プロペラン / 炭素材料 / 三次元GNR / 三次元GNR / 三次元 / プロペラ型分子 / 非平面構造 |
研究成果の概要 |
本研究は、グラフェンナノリボン(GNR)等に代表される二次元炭素材料に対して、新たな次元性の導入、すなわち三次元GNR(3D-GNR)と呼べる新たな炭素材料の創出を行い、その効率的合成法の確立と機能開拓に挑戦することを目的とした。実際に、新たなモノマーユニットととしてヘキサブロモトリナフト[3.3.3]プロペランを選択し、金属基板上で重合させて3D-GNRを効率よく得る条件を見出すことができた。さらに得られた3D-GNRから臭素原子を任意の位置で取り除くことにも成功し、C60分子を結合させることもできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グラフェンナノリボン(GNR)は、近年合成法の開発が著しく進み、金属基板上で多様な構造を有するGNRが容易に得られるようになっている。しかし、そのほとんどが一次元もしくは二次元の構造であり、基板の垂直方向に次元性を持つGNRの合成はいまだ困難な状況である。本研究で得られた結果は、三次元GNRという新たな炭素材料の創製だけではなく、任意の位置での官能基化が行えることから、GNRの高度な機能化につながる画期的な成果である。
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