研究課題/領域番号 |
18K19006
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
安川 智之 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 教授 (40361167)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 誘電泳動 / 細胞アレイ / B細胞選択 / 濃縮 / 電気化学計測 |
研究成果の概要 |
本研究では,細胞のアレイ化,有用細胞の識別および有用細胞の回収の一連の技術開発を行った.マイクロウェルアレイ電極を用いた正の誘電泳動により超高速で簡便に細胞アレイ化を達成した.免疫反応を利用して細胞から分泌される抗体をマイクロウェル内に捕捉し,抗体分泌細胞を識別した.最後に,負の誘電泳動を用いて,抗体を産生する細胞のみをウェル外へと排出して回収した.これにより,細胞群の中から高親和性の抗体を分泌する細胞を迅速で高効率に取得できる可能性を示せた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,大量数のリンパ球の中から,目的とする細胞のみを捕捉,捕捉細胞の機能評価,目的細胞の回収を,迅速で簡便に達成できるデバイスの開発を行った.これまでの方法では,細胞を蛍光分子で標識して識別しフローサイトメーターを用いて分離していた.しかし,これは高額であるとともに有用な細胞を蛍光標識しなければならない.本法は,ラベル化の必要なく有用細胞を識別,回収することができるため,回収後の細胞培養による抗体の取得が可能となり,患者の抗体検査だけでなく,次世代の抗体医薬開発に貢献できる可能性を秘めている.
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