研究課題/領域番号 |
18K19009
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
平野 篤 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (90613547)
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研究分担者 |
亀田 倫史 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (40415774)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | タンパク質 / カーボンナノチューブ / リフォールディング / 酸化還元 |
研究成果の概要 |
本研究では、タンパク質のリフォールディングの収率をカーボンナノチューブを用いることで向上させ、これまで開発段階でドロップ・アウトしていた数多くのタンパク質医薬品候補を再び臨床研究さらには市場に呼び戻すことを目的とした。本研究では、CNTの原材料に由来する微量の鉄イオンがCNTとタンパク質の酸化還元反応を促進するという現象を発見した.これにより、CNTを用いたタンパク質のリフォールディングにおける微量金属イオンの制御の重要性が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーボンナノチューブを用いてタンパク質をリフォールディングするには、カーボンナノチューブとタンパク質の物理的・化学的な相互作用の理解が必須である。今回、化学的な相互作用の一つである酸化還元反応において、共存する微量の鉄イオンが反応速度に大きな影響を与えることを明らかにした。本結果は、タンパク質のリフォールディング反応における微量金属イオンの濃度制御の必要性を示すものであり、リフォールディングの技術開発において重要な知見を与えた。
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