研究課題/領域番号 |
18K19010
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター |
研究代表者 |
川崎 忠寛 一般財団法人ファインセラミックスセンター, その他部局等, 主任研究員 (10372533)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / 軽元素 / 結像法 / ホローコーン照明 / その場観察 / 動的 / 高分解能 / グラフェン / 高空間分解能 / 高時間分解能 / 可視化技術 / 位相像 / 液中観察 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、電池反応をはじめとした種々の変化を、動的に、かつ高分解能で捉えることを主眼とした電子顕微鏡法の開発を実施した。独自に発案したEnhanced Hollow-cone Illumination TEM法の最適条件について、シミュレーション検討を実施した。その結果、本手法は光学系に収差(特に球面収差)があると上手く動作しないことが判明した。また、SrTiO3結晶や、LiCoO2結晶において、酸素イオン、リチウムイオンが可視化出来ることも確認できた。これにより、本手法はリチウムイオン電池電極材料の可視化技術として有用であることを明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蓄電池や燃料電池、高性能誘電体など種々の機能性材料において、その性能を左右するものの一つとして、材料内部の酸素イオン、リチウムイオンなどの挙動がある。その振る舞いを動的に観察するには、電子顕微鏡のもつ高い空間・時間分解能が有用であるが、電子顕微鏡では軽元素を可視化するのは非常に困難であった。本研究課題で提案した手法は、この課題を解決するものであり、新たな材料解析手法としての可能性を明確にすることができた。
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