研究課題/領域番号 |
18K19061
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
内藤 俊雄 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (20227713)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 光励起状態 / 電荷移動錯体 / 電荷移動遷移 / 金属-ジチオレン錯体 / 光応答性 / 緩和機構 / メチルビオロゲン / ビピリジル / 光貯蔵物質 / 分子結晶 / 金錯体 / 電荷移動相互作用 / 非平面金錯体 / 光応答 / 構造相転移 / エネルギー変換 / 発光物質 / 相転移 |
研究成果の概要 |
二種類の配位構造を持つ金属錯体に注目し、その光照射に伴う相転移と光のエネルギーの貯蔵について研究した。そうした特質を求めて新物質の合成を続けたところ、ある錯体で室温空気中、半年以上にわたって光のエネルギーを蓄えられる物質を見出した。この研究プロジェクトが始まる前は、受光後光のエネルギーを蓄えられる期間は-20℃でも2週間程度だったので、その期間が飛躍的に延長されたことになる。しかも、もはや冷凍保存しなくても良くなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、単にエネルギーの高効率利用や変換と貯蔵法に関する新しい技術を一歩実用に近づけたという社会的意義だけではない。物質と光の相互作用の研究において、これまでは現象が速過ぎて、実験的な観測手段がフェムト秒レーザーなどを用いた超高速時間分光しかなかったのに対し、光励起とそれに続く緩和過程の詳細な研究を可能にする試料を与えたことになる。これにより通常の時間分解能を持たない、より正確で詳細な観測手段の数々が適用可能になり、構造解析とそれに基づく理論計算も含めて、光励起と緩和の飛躍的な理解と研究の進展が期待されるという学術的意義も持っている。
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