• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リチウム内包フラーレンと遷移金属との特異軌道相互作用を駆使した分子素子機能の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K19066
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

飛田 博実  東北大学, 理学研究科, 教授 (30180160)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワードリチウムイオン / 内包フラーレン / 遷移金属錯体 / ルテニウム錯体 / シリル配位子 / π電子系 / 分子素子 / 金属内包フラーレン / 二核錯体 / キレート配位子 / リチウムイオン内包フラーレン / X線結晶構造解析 / 炭素-13NMRスペクトル / 動的挙動
研究成果の概要

リチウム内包フラーレンの内部のリチウムイオンを,フラーレン骨格の外側に配位した遷移金属フラグメントとの相互作用により制御するために,既に報告している10族および9族の錯体に続いて,本研究では8族のルテニウム錯体の合成を検討した。金属上の配位子を適切に選択することにより,単核錯体および二核錯体の選択的な合成に成功した。前者についてはX線結晶構造解析により構造を決定し,また炭素-13 NMRスペクトルにより,室温ではルテニウムフラグメントがフラーレン骨格上を移動する動的挙動を示すことを確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

リチウムは,リチウムイオン電池によって実証されているように高い有用性を持つ一方で,発火しやすいなど化学的活性の高さに起因する取扱い難さも併せ持っている。リチウム内包フラーレンを用いればその欠点を克服できるが,その電子授受素子や強誘電体としての潜在的有用性を引き出すためには,フラーレン骨格の外側に結合して軌道相互作用により内包リチウムを制御できる媒介物が必要であり,その有力候補が遷移金属フラグメントである。本研究の進展により,全く新しいタイプの分子素子が生まれる可能性があり,その意義は大きい。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-07-25   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi