研究課題/領域番号 |
18K19077
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 直 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70311769)
|
研究分担者 |
福原 学 東京工業大学, 理学院, 准教授 (30505996)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | キラル発光材料 / 機能性材料 / ヘキサアリールベンゼン / トロイダル相互作用 / スイッチング機能 / 円二色性 / 異方性 / プロペラキラリティー |
研究成果の概要 |
本研究では、ヘキサアリールベンゼン誘導体が機能性を有するキラル発光材料となりうることを明らかとし、またその動的挙動の本質を解明した。主たる成果は、国際会議における招待講演、J. Am. Chem. Soc.誌、Angew. Chem. Int. Ed.誌を含む計30報強の論文発表などである。本成果をまとめた総説は高被引用論文として高い注目を集めるに至っており、世界初の有機小分子の円偏光発光にかかる書籍も単独編集、発行し、本分野を先導することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、有機小分子を用いるキラル発光材料の開発を行った。キラル発光はセキュリティ光通信技術、偽造防止用の紙幣印刷、キラリティを感知するバイオセンサーへの応用、三次元表示可能なディスプレイへの応用などが期待されている。このような材料には高い発光量子収率と異方性が必要不可欠であるが、さらに機能性を付与できればその応用可能性は計り知れない。本研究では、機能性のキラル発光材料開発の端緒となる基礎研究に位置づけられる。本成果によりヘキサアリールベンゼン誘導体が機能性を有するキラル発光材料となりうることが示された。この知見に基づき、今後さらに高性能な機能性キラル発光材料開発が進むことが期待される。
|