研究課題/領域番号 |
18K19080
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
小笠原 正道 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (70301231)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | シクロファン / メタセシス / クロム / 鉄 / パイ配位 / ルテニウム / モリブデン / オレフィン・メタセシス / π配位 / 遷移金属 |
研究成果の概要 |
本研究では「二つのアルケニルアレーン類を遷移金属上にパイ配位させ、閉環メタセシス反応によりアレーン配位子を結合させる」ことによるシクロファン類の合成を目指した。(アレーン)2Cr錯体の合成を検討したが、この錯体を得る合成条件を見いだすことができなかった。そこで、(アルケニルアレーン)クロム・トリカルボノル錯体の分子変換を試みた。これらの錯体をメタセシス反応させたところ、二量化により二核アレーンクロム錯体が高収率で得られた。またビニル基とブテニル基を有するフェロセンをメタセシス反応に適用したところ、架橋反応とビニル基での二量化反応が競合するが、反応条により両者を選択的に作り分けることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な機能を有する複雑な化合物を選択的に合成する手法は、有機合成における重要な技術である。なかでも、新たな「立体選択的合成手法」の開発は、活発な研究分野である。本研究では、「遷移金属触媒」を用いて「遷移金属化合物」を立体選択的に分子変換する新たな手法について検討した。遷移金属を含む化合物では、d軌道が結合に関与するため、古典的な有機化合物ではありえない特徴的な立体構造を示すものがある。本研究で対象としたのは、そのなかでも「面不斉」と呼ばれる立体現象の制御である。
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