研究課題/領域番号 |
18K19139
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 腸内細菌 / ヒト共生菌 / 生合成 / ゲノム / 二次代謝産物 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
本研究において、放線菌由来抗腫瘍性化合物の生産系を確立し、他微生物での発現系の構築に向けた準備段階は終了した。また、ヒト感染性細菌代謝物の生理活性を明らかにし、その生合成酵素などのツールも取得している。腸内細菌のC-C結合開裂酵素においては、酵素の立体構造の知見がいくつかすでに得られており、これらを利用することでさらに有効な生理活性化合物を微生物生産することができる。今後、これらの遺伝子、代謝物、生合成酵素の知見を基盤として応用することで、 ヒト体内での発現手法の確立、腸内へのドラッグデリバリー手法を発展させることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、将来的にはガン治療のための微生物を用いた新規ドラッグデリバリーシステムの開発などが可能になる。ヒト由来嫌気性菌のビフィズス菌Bifidobacteriumを遺伝子組換え技術によって、長大な遺伝子導入が可能な株へと形質転換する。抗ガン化合物の生合成遺伝子クラスターを導入し、抗ガン化合物の生産が可能になる。本研究を土台として、ヒトと微生物間の共生関係における二次代謝産物の役割といった医学薬学的に重要な研究への展開が期待できる。ヒトに関連する複数の学問領域に寄与する。
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