研究課題/領域番号 |
18K19175
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岸野 重信 京都大学, 農学研究科, 准教授 (40432348)
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研究分担者 |
竹内 道樹 京都大学, 農学研究科, 特定助教 (40766193)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 脂肪酸水和酵素 / 水酸化脂肪酸 / 微生物 / タンパク質工学 / 水和酵素 |
研究成果の概要 |
機能性素材として幅広い分野で注目されている水酸化脂肪酸には多種多様な構造が存在し、さらに機能性は構造により異なる。しかしながら、化学合成法では特定の構造を有する水酸化脂肪酸の選択的合成は難しい。本研究では、脂肪酸水和酵素に注目し、水酸化脂肪酸をオンデマンド合成するための脂肪酸水和酵素のライブラリー化を試みた。 その結果、長鎖不飽和脂肪酸水和能を有する新規脂肪酸水和酵素の同定、および、タンパク質工学を用いて既知の脂肪酸水和酵素の基質特異性を改変することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既報の脂肪酸水和酵素の殆どは、炭素数18のオレイン酸(C18:1Δ9Z)あるいはリノール酸(C18:2Δ9Z,Δ12Z)に高い親和性を示し、基質特異性の多様性が低いことが脂肪酸水和酵素の応用を妨げる一因となっている。本研究により、炭素鎖長20以上の不飽和脂肪酸に対して高い基質特異性を有する新規脂肪酸水和酵素の同定に成功し、さらに、タンパク質工学により水酸基の導入位置を改変可能であることが示された。本成果は脂肪酸水和酵素を用いた機能性脂肪酸の提供、および、産業利用への可能性を提供した。
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