研究課題/領域番号 |
18K19177
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
吉田 昭介 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 特任准教授 (80610766)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 遺伝子破壊 / protocatechuic acid / 代謝工学 / PET / ポリエチレンテレフタレート / 発酵 |
研究成果の概要 |
PET分解菌Ideonella sakaiensisを用いたPETの有用化合物への転換を目指した。先行研究から、本菌はPET加水分解産物であるterephthalic acid (TPA)をprotocatechuic acid (PCA) を経て代謝すると予測された。そこで、I. sakaiensisの推定TPA代謝経路におけるPCA芳香環開裂を担うPCA 3,4-dioxygenase遺伝子 (pcaHG)を、シングルクロスオーバー相同組み換えにより破壊した。最少培地に非晶性PETを炭素源として加え、破壊株を培養したところ、培養液上清にPCAが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
I. sakaiensisを遺伝子工学的に改良することによって、PETを有用化合物への変換可能な株の構築を図った。今回はモデル実験として、PETからprotocatechuic acidへ変換する株を作製した。これにより、微生物発酵の原料として、廃棄され環境汚染要因となっているPETを用いることが可能であることがわかった。現時点で、その変換効率は低いが、培養条件の最適化などにより、実用化に耐えうるレベルへの収率の向上が求められる。
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