研究課題/領域番号 |
18K19181
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
青井 議輝 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 准教授 (40386636)
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研究分担者 |
中尾 洋一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60282696)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 難培養性微生物 / 休眠・覚醒 / バイオアッセイ / Nitrospira / 非休眠株 / 分離精製 / 休眠 / 覚醒 / 難培養性 |
研究成果の概要 |
本研究では難培養性微生物の未知増殖制御メカニズム、具体的には,休眠から覚醒状態(増殖)に移行させる相互作用の発見と解明を目標とした。難培養性微生物のモデルとしてNitrospiraの純粋菌株を用いて検討した結果以下の成果が得られた。1)休眠と覚醒現象の発見:ハイスループットアッセイ法を確立し、Nitrospiraの休眠からの覚醒を検出することに成功した。2)Nitrospira自身の培養上清に覚醒させる因子が含まれていることを見出した。3)休眠・覚醒・増殖、それぞれの状態で遺伝子発現パターンが異なることを見出した。4)休眠しにくい、または覚醒因子に応答しない変異株を獲得した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来法では獲得できなかったNitrospiraという難培養性微生物の純粋菌株を用いることで、初めて難培養性微生物の増殖制御機構に迫ることができた。特に、休眠という現象が難培養性の大きな理由の一つであることが明らかになり、さらに人為的に覚醒させることができる可能性が見出された。環境中のほとんどの微生物は培養困難であることが知られており,環境微生物の理解や利 用を大きく妨げてる。しかし「培養できない理由」は全く解明されていない。したがって、本研究の成果は,現状では歯が立たなかった未培養微生物の培養化という課題に対する新しい新戦略を導き出す糸口になると考えられる。
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