研究課題/領域番号 |
18K19183
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
沖野 望 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90363324)
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研究分担者 |
石橋 洋平 九州大学, 農学研究院, 助教 (90572868)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | ラビリンチュラ類 / 高度不飽和脂肪酸 / ゲノム編集 / スラウストキトリッド / 脂肪酸 / スラウトキトリッド / 飽和脂肪酸 / 脂質生産 / 中性脂質 / 海洋微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では脂質生産に特化したスラウストキトリッドの創成とスラウストキトリッドに対するゲノム編集技術の開発を試みた。細胞が脂質を蓄積すると比重が軽くなることに着目した育種により、飽和脂肪酸の生産力が向上した株を単離することに成功すると共に、本株では脂肪酸合成酵素の遺伝子発現が上昇していることを明らかにした。次に、薬剤耐性遺伝子をゲノムに挿入した変異株ライブラリーのスクリーニングにより、ミトコンドリアのβ酸化に関与する遺伝子が脂質代謝に重要であることを明らかにした。また、ゲノム編集に関してはCRISPR/Cas9システムを用いて、実用的なスラウストキトリッドのゲノム編集技術を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スラウストキトリッドは高度不飽和脂肪酸を始めとして様々な有用脂質が生産可能な海洋微生物であり、スラウストキトリッドを用いた有用脂質の産業レベルでの生産が期待されている。本研究により、スラウストキトリッドにおいて脂肪酸合成酵素の発現強化が飽和脂肪酸生産の重要なファクターになることが示された。また、スラウストキトリッドにおいてCRISPR/Cas9システムを用いたゲノム編集が可能になったことから、ゲノム編集技術を利用したスラウストキトリッドの脂質代謝経路の改変による有用脂質の生産が現実的になった。
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