研究課題/領域番号 |
18K19184
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
越阪部 奈緒美 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30554852)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ポリフェノール / 難吸収性 / 青斑核 / ノルアドレナリン / 認知機能 / 食品機能性 / 渋味 / 脳腸相関 / 難吸収性ポリフェノール / 青班核-ノルアドレナリン |
研究成果の概要 |
難吸収性ポリフェノールであるBタイププロシアニジン混合物投与直後のマウスから抜脳し、ノルアドレナリン合成酵素であるTHおよびDBH、またノルアドレナリントランスポーターであるVMAT2のmRNA発現をISH法を用いて観察したところ、顕著な発現の増加が認められたが、この変化は投与15分後には消失した。また難吸収性ポリフェノールであるカテキン四量体を10日間反復摂取させたマウスを位置認識試験に供したところ、カテキン四量体投与群では移動させた物体への探索時間の延長が認められた。以上の結果から、難吸収性ポリフェノールの摂取刺激は青斑核を活性化させ、認知機能の向上作用を示すことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、難吸収性ポリフェノールであるB-typeプロシアニジンの摂食刺激が、青斑核に入力され、脳全体にノルアドレナリンが投射されることが明らかとなった。またこれらの刺激が、認知機能の維持・向上に有益である可能性が示唆された。今後は、更に研究を発展させ、社会的に大きな問題となっているうつ病や認知症などの精神疾患の予防および治療への応用へとつなげていく。
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