研究課題/領域番号 |
18K19186
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松藤 寛 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70287605)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | フェニルエタノイド配糖体 / アクテオシド / 生合成経路 / トランスクリプトーム / フェニルエタノイド / ゴマ / 生合成 / バイオ生産 |
研究成果の概要 |
フェニルエタノイド配糖体(PhGs)は,薬用植物に広く分布し,様々な薬理作用をもつことから,医薬品またはこれらをリード化合物とした創薬利用が期待されている。しかし,代表的化合物のアクテオシド(Act)でさえ,生合成経路が不明で,大量発現系が構築されておらず,疾病治療に用いるための量産化が課題となっている。そこで,Actを特異的に生合成するゴマ培養細胞を用い,エリシターによる高発現誘導,RNA-Seqを用いたトランスクリプトーム解析,酵母異種発現酵素を用いた機能解析を行い,ActをはじめとするPhGsの基本骨格生成に寄与するUGT活性酵素遺伝子2種をゴマ培養細胞より初めて見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PhGsは1950年に天然中から初めて見出され,そして薬理作用が明示された80~90年代以降から今に至るまで「医薬品としての利用」が期待されているにもかかわらず,未だに生合成下流の経路が不明で,量産化できていない。本研究によりActをはじめとするPhGsの基本骨格生成に寄与する酵素遺伝子の一端が明らかとなった。これにより種々のPhGsの生合成機構の解明ならびに効率的バイオ生産に拍車がかかることが期待される。
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