研究課題/領域番号 |
18K19190
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
田中 克典 関西学院大学, 理工学部, 教授 (60273926)
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研究分担者 |
渡辺 大輔 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30527148)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 出芽酵母 / 低温増殖能 / 発酵 / 清酒醸造 / DNA複製 / 酵母 |
研究成果の概要 |
我々は、分裂酵母のDNA複製関連因子MCM-BPの機能を出芽酵母細胞を用いて解析を行ってきた。その過程において、偶然、低温で高い増殖能を示す出芽酵母株を見出していた。本研究成果により、この偶然得られた低温で高い増殖能を示す出芽酵母株の低温増殖性獲得の原因となる変異の特定に成功した。その変異は、トリプトファン輸送タンパク質Tat2のE27F変異(tat2-E27F)であった。さらに、この変異体の低温での発酵能力の検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温度はさまざまな生理機能に影響を与え、生体の恒常性維持において最も重要な因子の一つである。しかし、細胞が温度を感知して機能発現にいたるメカニズムや、感知された温度情報が統合されて多様な生理現象にいたるメカニズムには未解明な課題が多い。 本研究成果による、出芽酵母の低温増殖性の獲得のしくみの解明やその応用は、清酒醸造において低温での増殖力の高い酵母の利用による製造期間の短縮や品質向上や、細胞が低温を感知して増殖を制御する普遍的メカニズムの解明、などにつながる事が期待できる。
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