研究課題/領域番号 |
18K19192
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
原島 俊 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (70116086)
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研究分担者 |
浴野 圭輔 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (30310030)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 出芽酵母 / 高次倍数体 / 倍数性の維持安定性 / 同質遺伝背景 / 超高次倍数体 / 育種 / 酵母 / ”超”高次倍数体 / 倍数性の維持・安定性 / 低次倍数体化 / 産業酵母 / "超"高次倍数体 |
研究成果の概要 |
倍数性がいかに決まっているかは現代生命科学の重要な研究課題のひとつである。また小麦や酵母などの産業生物は高次倍数体であり、その有用形質が倍数性に深く関係していることが明らかになりつつあることから倍数性は応用分野においても興味深い課題と考えられている。しかし高次倍数体の育種技術が開発されていないことから研究は進んでいなかった。本研究では、酵母を対象として自在に超高次倍数体を育種できる技術を開発し、どこまでの倍数体が育種可能かの課題に挑戦した。その結果、少なくとも32倍体までの高次倍数体を育種できることを明らかにした。しかし倍数性が高くなると、高頻度で低次倍数体化が起こることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究対象は出芽酵母ではあるが、本研究によって、自在に高次倍数体が育種できる技術、特に同質遺伝背景を持つ倍数体シリーズを育種できる技術が開発された。従って、この技術によって、倍数性はどのように遺伝的に支配されているのかなどの基礎生命科学における課題、あるいは、なぜ産業生物に高次倍数体が多いのか、また産業生物の高次倍数性が有用形質の発現とどのように関係するのか、倍数性の維持安定性はどうかなどバイオテテクノロジーにおける興味深い課題も明らかにできる準備が整ったと考えている。今まで答えることができなかった課題にアプローチが可能になったという意味で、その学術的、社会的意義は小さくないと考えている。
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