研究課題/領域番号 |
18K19200
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
有泉 亨 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (70575381)
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研究分担者 |
三浦 謙治 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00507949)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | トマト / ゲノム編集技術 / 形質転換 / DNAフリー |
研究成果の概要 |
CRISPR/Cas9法はCas9タンパク質とsgRNAを利用する技術であるが、既存技術はT-DNAを導入する方法に依存していた。そこで本研究はT-DNAを組み込まずに標的遺伝子を編集する技術の開発を目的とした。果菜類であるトマトを対象として、一過的なCas9ヌクレアーゼ/sgRNA発現を、アグロバクテリウム感染を介して行い、その後抗生物質を含まない培地上での再分化培養を行うことで編集個体の選抜を行った。その結果、通常のCRISPR/Cas9並びに一塩基改変を誘導するTarget-AID法を利用したいずれの場合においても、T-DNAを組み込まずに標的遺伝子を改変できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はT-DNAが組み込まれないゲノム編集技術の開発に取り組んだ。通常のCRISPR/Cas9法を植物に適応させる方法では、アグロバクテリウムを介してT-DNAを組み込ませてCas9/sgRNAを発現させる方法である。この方法では外来遺伝子の発現が保証される一方、ヌルセグリガント獲得までの時間が課題であった。本研究では、培養当代でのヌルセグリガント獲得を実証できた。植物育種の迅速化は地球温暖化など、気候変動が進む世界において喫緊の課題であるため、本研究で開発された技術は育種の高速化に大きく寄与すると考えられる。
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