研究課題/領域番号 |
18K19203
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 嗅覚受容体 / 昆虫 / 匂いバイオセンサ / 培養細胞 |
研究成果の概要 |
所望の匂い物質(対象臭)を検出できる匂いバイオセンサの開発を目指し、昆虫の嗅覚受容体の応答特性を簡便に評価する手法を確立し、その応答特性をもとに対象臭検出に適した受容体を探索してセンサ細胞の作出を試みた。共受容体と蛍光タンパク質を発現させた均質なセンサ細胞に、試験対象の嗅覚受容体遺伝子を追加して導入することで、従来手法よりも簡便に嗅覚受容体を発現させて応答特性が解析できる新規技術を確立した。この技術にもとづいて、複数種類の嗅覚受容体の応答特性を解析して選抜することで、最終的にヒトの汗臭成分の一つである2-メチルフェノールを高選択、かつ高感度に検出できるセンサ細胞の作出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫の嗅覚受容体の機能発現には、複合体を形成する共受容体との共発現が必要であることから、さまざまな嗅覚受容体の応答特性を網羅的、かつ簡便に解析する技術の確立が一つの課題であった。本技術により、簡便に嗅覚受容体の機能解析が可能となり、昆虫が備える匂い受容機構の解明の技術基盤として生物学や農学分野への貢献が期待され、学術的に意義がある。また、本技術を活用して嗅覚受容体を選択しセンサ細胞を作出することで、ニーズにあわせて対象臭を検出できる匂いバイオセンサの開発が可能となることから、幅広い分野での産業シーズとなることが期待される。
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