研究課題/領域番号 |
18K19206
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
平塚 和之 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (30202279)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 植物病原菌 / さび病菌 / エフェクター / 一過性発現 / NGS解析 / 病原糸状菌 / アグロバクテリウム法 |
研究成果の概要 |
数種の異なるさび病菌乾燥標本から様々なDNA抽出手法を試みた。その結果、既存の方法 では十分な破砕効果が得られず、全ガラス製ホモジナイザーでのみ冬胞子の破砕が可能であることが判明した。従って、供試試料が十分量でない場合は本研究の対象としては難度が高く、実施は困難であると思われた。核酸試料を分析したところ、20kb以下の断片化したDNAが殆どであることが判明した。エフェクター評価系としてのアグロバクテリウムによる一過性発現系については、発光レポーターを用いた実験系の最適化と、導入効率を向上させる新規生理活性物質の添加により既存の系と比較して3倍程度の効率で実施可能な方法を見いだすことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物病原菌の乾燥標本という、これまでは分子生物学的研究対象とは見なされていなかった試料を用い、それらを再発掘し利用するという点が、本研究の学術的特色である。さらに、そこから得られた遺伝子情報に基づいて、植物病原菌の新規なエフェクターを探索し、植物細胞で機能する新規なDNA結合因子あるいは転写制御因子等を探索するという試みは、新規な遺伝子工学あるいは遺伝子編集技術に繋がる可能性を有しており、応用上の発展展開の可能性も秘めている。また、古い乾燥標本の保全の面にも配慮している点は、学術資料の次世代への継承という点で社会的意義もあると思われる。
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