研究課題/領域番号 |
18K19213
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大出 高弘 京都大学, 農学研究科, 助教 (60742111)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 光遺伝学 / 後胚発生 / 遺伝子組換え / 昆虫 / 不完全変態昆虫 / ゲノム編集 / メラニン / ホルモン |
研究成果の概要 |
本研究では、不完全変態発生のモデルであるフタホシコオロギにおける光遺伝学による遺伝子発現操作技術の開発を主たる目的とした。当初外来遺伝子カセットの導入にあたって技術的問題に直面したが、改良型のトランスポゾン転移酵素を用いた遺伝子組換え技術をフタホシコオロギに適用することで、導入効率を従来の報告より最大6倍程度に上昇させることに成功した。この技術を用いて光遺伝学的制御に必要となるフタホシコオロギ系統の作出に成功し、光照射による遺伝子発現操作を試みた。結果的に発現を検出するには至らず、今後さらなる外来遺伝子カセットの改善が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来多くの昆虫における遺伝子組換え効率は非常に低く、実用性が低かった。本研究は、不完全変態昆虫個体において改良型のトランスポゾン転移酵素を用いた遺伝子組換えが非常に高い効率で生じることを初めて示した。また、非モデル昆虫における光遺伝学技術の利用に挑戦し、課題とその解決策を明らかにできた。今後これらの技術を用いることで、モデル生物に限らず、多様な昆虫種における学術および応用の進展が期待される。
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