研究課題/領域番号 |
18K19219
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
竹田 篤史 立命館大学, 生命科学部, 教授 (60560779)
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研究分担者 |
佐藤 昌直 北海道大学, 農学研究院, 助教 (20517693)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 植物ウイルス / ウイロイド / siRNA / AGO / 遺伝子発現抑制 |
研究成果の概要 |
本研究では、植物がウイルスやウイロイドを撃退する際に、これらの病原体のゲノムRNAから生じる小分子RNAが果たす役割を明らかにするための基盤の確立を目指した。今回、ウイルスおよびウイロイド由来の小分子RNAを取り込むことが知られているAGO1およびAGO2タンパク質に着目して研究を実施した。本研究の主な成果は、「(1)植物において、AGO1-小分子RNA複合体が標的mRNAを決定する際のG:U wobble結合の役割を明らかにしたこと」と、「(2)植物において、AGO2-小分子RNA複合体の標的mRNA決定機構を解析するためのアッセイ系を確立したこと」の二点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、G:U wobbleに着目して植物のAGO1の標的mRNA特異性への影響を研究した例はほぼ無く、植物のAGO2の標的特異性を正確に検証可能な系も確立されていなかった。今回得られた成果によって、植物ウイルスやウイロイドの病原性を研究する際に、AGO1やAGO2を介して分解される宿主mRNAを予測可能にするための基盤が確立された。今回得られた成果は、学術的に植物病理学上意義深いだけでなく、将来の植物ウイルス病・ウイロイド病の防除や、ウイルス・ウイロイド抵抗性品種の開発に貢献する可能性を秘めている。
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