研究課題/領域番号 |
18K19225
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊池 潔 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20292790)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 早熟 / 初回成熟 |
研究成果の概要 |
近年、養殖魚の育種事業が世界各地で展開されているが、養殖魚の多くは初回成熟を迎えるまでの期間が長く、これが育種の律速となっている。そこで本研究では、ニジマスの早熟系統と通常成熟系統を比較することで、その早熟性に関わる変異を探索した。両系統の多数個体を縮約ゲノム解析に供したところ、系統間で顕著に分化したゲノム領域が複数みつかった。そのうちの一つは、配偶子形成関連遺伝子の近傍に存在していた。並行して系統間交雑集団を作出・育成し、上記分化領域の早熟化への関連を量的遺伝子座解析で確認することを試みた。しかし、新型コロナウイルス感染症対策のため飼育施設への立ち入りが困難となり、飼育試験は中止した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、ゲノム情報を利用した養殖魚の育種プロジェクトが世界各地で展開されているが、養殖魚の多くは初回成熟を迎えるまでの期間が長く、これが育種プロジェクトの大きな律速となっている。この問題を解決する方法のひとつとして、本研究では、早熟化をもらたす遺伝子の探索をおこなった。新型コロナウイルス感染症の影響で研究の伸展が大きく阻まれた面もあったが、早熟化に関連する可能性がある変異を同定することができた。今後の検証が必要ではあるが、本研究の成果は、養殖魚の育種加速化に貢献する可能性がある。
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