研究課題
挑戦的研究(萌芽)
前年度においてスギの師管液並びに仮道管液中にペルオキシダーゼ(POX)とプロテインキナーゼ(PK)が存在することが判明した。今年度はこれら遺伝子の中から師管内に存在することが確認されている既報の他の植物のPK及びPOX遺伝子をもとにスギのデータベース検索を行った。スギのデータベースにはPKが1590件、POXが116件登録されていた。検索の結果、PKではCJt095135とCJt115203の2つのPK遺伝子が、POXではCJt022249とCJt027124の2つのPOX遺伝子が見出された。
樹木の心材形成において葉で感知された日長情報や温度センサーなどの情報が樹幹にもたらされ、心材形成の開始シグナルとなっている可能性が高いと考えた。本研究はその心材形成の開始シグナルとなる情報伝達に関与するであろう因子を検索することに意義がある。スギの師管液および仮道管液から分離したタンパクを同定した結果、ペルオキシダーゼとプロテインキナーゼが検出され、スギのデータベースを検索した結果、師管内で発現する可能性の高い遺伝子を見出すことができた。このことはスギの師管を経由した情報伝達の仕組みが心材形成に関与する可能性を示し、その改名に向けて大きな一歩となったと考える。
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