研究課題/領域番号 |
18K19236
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
和田 実 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (70292860)
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研究分担者 |
山口 健一 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (90363473)
稲岡 健ダニエル 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (10623803)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 自由生活性線虫 / 貧酸素適応 / 嫌気呼吸 / 低酸素適応 / 呼吸鎖機能 / 底生線虫 / 海産線虫 / ミトコンドリア呼吸鎖 / 低酸素 |
研究成果の概要 |
海産の底生線虫は微小ベントスとして自由生活を営むが、堆積物中の低酸素化に対し,アニサキス等の寄生性線虫と同様の嫌気呼吸を行う可能性がある。本研究により、線虫のミトコンドリア呼吸鎖機能解析およびプロテオミクス解析の最適化に取組み、モデル線虫Caenorhabditis elegansを高塩分組成の溶液で固定後、1週間程度室温保存した試料にもミトコンドリア画分の呼吸酵素活性が未固定の場合の概ね50%以上保存されることが示された。線虫1個体ごとの18SrRNA遺伝子配列決定により、大村湾中央部の堆積物中に嫌気的呼吸を行うことが知られるStrongyloides属線虫が存在することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、夏季に底層が貧酸素化する閉鎖性海域の海底堆積物において、嫌気呼吸を行う寄生性線虫と属レベルで同一の線虫類が存在している可能性を初めて示し、海産の自由生活性線虫の貧酸素適応メカニズムに関する学術的な理解を大きく前進させることができた。それは寄生性種と自由生活性の区別なく、線虫類の貧酸素適応としての共通原理を強く示唆するものである。また、内在性の寄生虫による養殖対象魚介類の被害対策を考える上で、創薬ターゲットとなる生理機構を提示する意義を持つ。
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