研究課題/領域番号 |
18K19255
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
滝口 満喜 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (70261336)
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研究分担者 |
佐々木 東 北海道大学, 獣医学研究院, 助教 (00754532)
稲波 修 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10193559)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 超音波メカノバイオロジー / 脊髄損傷 / 超音波の生体作用 / メカノバイオロジー / 神経突起の進展 / 超音波 / 中枢神経 |
研究成果の概要 |
中枢神経再生の第1ステップである神経突起の伸展と発芽を低強度パルス超音波で制御する試みを行った。ラット初代培養神経細胞に軸索進展阻害因子を作用させ、神経突起を萎縮させた。そこへ低強度パルス超音波を照射し、神経突起の様子を経時的に観察した。低強度パルス超音波により、1つの神経細胞あたりの神経突起は長くなったが、神経突起の起始点の数には変化がなかった。また、生きた細胞の細胞骨格を染色し、低強度パルス超音波照射中の細胞変形の観察に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波の刺激に対する細胞応答メカニズムである「メカノバイオロジー」に注目し、その機構を探索した。本研究により、低強度パルス超音波を従来の理学療法から科学的な裏付けのある治療法へと昇華させる可能性を示すことができた。本研究で超音波によるメカノバイオロジーの一端を明らかにすることは、低強度パルス超音波治療法の研究に明確な指針を与え、今後の研究の発展に大きく貢献する。また、低侵襲かつ簡便に繰り返しが可能な超音波を使用する、新たな脊髄損傷治療法の開発に寄与する。
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