研究課題/領域番号 |
18K19257
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
横山 直明 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80301802)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | シカ / タイレリア / バベシア / マダニ / 牛 / 感染 / リスク / シカ小型ピロプラズマ / シカ大型ピロプラズマ / 牛小型ピロプラズマ / LAMP法 / 制御法 / 貧血 / 放牧 / 小型ピロプラズマ / 牛小型ピロプラズマ病 |
研究成果の概要 |
野生エゾシカには、1種類のシカタイレリア(シカ小型ピロプラズマ)と2種類のシカバベシア(シカ大型ピロプラズマ)が感染している実態が初めて明らかとなった。また、北海道に広く分布しているシュルツェマダニやヤマトチマダニがそれらシカタイレリアとシカバベシアを媒介している可能性も示された。一方で、シカタイレリアとシカバベシアは牛には感染しないことも明らかになった。すなわち、シカタイレリアとシカバベシアはいずれも放牧牛への感染リスクは低いと結論する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、野生動物に寄生する新たなピロプラズマ原虫の存在と生活環の一部が学術的に明らかとなった。また、それら原虫を迅速に検出できるPCR法やLAMP法など新たな診断技術の開発にも成功した。一方で、“シカ小型ピロプラズマを活用した牛小型ピロプラズマ病に対する新たな制御法”を考案するには至らなかった。しかし、マダニへの人工感染系が確立できたことから、牛小型ピロプラズマのライフサイクルの詳細な検証が可能となり、今後牛小型ピロプラズマ病に対するワクチンの開発研究が加速するものと期待する。
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