研究課題/領域番号 |
18K19268
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
服部 雅一 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (40211479)
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研究分担者 |
福島 祐二 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90583146)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | CD153 / メモリーT細胞 / CD3複合体 / 免疫チェックポイント分子 / 免疫老化 / 老化関連T細胞 / CD153リバースシグナル / アジュバント / CD30L / CD30 |
研究成果の概要 |
免疫記憶反応に重要な役割を果たしているメモリーT細胞の分化・誘導機構については不明な点が多い。本研究課題ではこのメモリーT細胞分化に関与するCD153分子の新しい機能について明らかにした。CD153を強制発現するマウスT細胞株ではTCRシグナルが強力に阻害されていた。このTCRシグナルの抑制は,CD153がCD3複合体に会合することにより,TCRαβから解離するためであることが明らかになった。この結果はCD153が新しい免疫チェックポイント分子として機能することにより,記憶T細胞分化に関与している可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新興・再興感染症の制圧に重要な役割を担うワクチンは免疫記憶反応を誘導することにより機能するが,その効果はワクチン接種により誘導されるメモリーT細胞およびメモリーB細胞の量と質により決定される。これまで多くの研究がなされてきたが,まだそれらのメモリー反応を担う細胞群の分化・誘導機構については完全に理解されていない。今回の研究ではメモリーT細胞分化の制御に関与すると示唆されてきたCD153の新しい免疫チェックポイント分子としての機能を明らかにすることができた。この知見はワクチン開発のみならず癌や自己免疫疾患に対する治療薬の創出に直接的に結びつく成果といえる。
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