研究課題/領域番号 |
18K19273
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
鳩谷 晋吾 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (40453138)
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研究分担者 |
杉浦 喜久弥 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30171143)
森 英樹 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (30450894)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | iPS細胞 / ネコ / イヌ / 胚盤胞期胚 / XEN細胞 / 胚体内胚葉 / 再生医療 / 新規幹細胞 / エリスロポエチン / XEN |
研究成果の概要 |
イヌとネコの新規幹細胞を作製して、EPO産生細胞へと分化させることを試みた。イヌではiXEN様細胞の作製は可能であったが、うまく分化させることができなかった。一方、イヌiPS細胞からはEPO産生細胞の前段階である胚体内胚葉の誘導が確認できた。また、ネコiXEN細胞の作製はできなかったが、その過程で作製が難しいネコiPS細胞株の樹立への道筋ができた。さらに、ネコ胚盤胞期胚を効果的に作製できるようになったことから、正常な発生過程におけるES細胞およびXEN細胞への分化について調べることが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト医療とは異なり、イヌやネコの幹細胞を使用した再生医療研究はほとんど進んでおらず、その原因として研究に使用できる質の良い細胞株がないことが挙げられる。今回の研究では、iXEN様細胞を使用した再生医療研究は難しいと判明したが、イヌiPS細胞は肝臓やEPO産生細胞へ分化する可能性を示した。さらに、作製が難しいネコiPS細胞樹立への準備ができた。以上の結果は、イヌやネコiPS細胞を用いた研究・臨床応用を推進する研究成果である。さらに、イヌやネコはヒトと同様の慢性疾患を多く持つことから、これらの研究・臨床応用が進めば、ヒト医療へも多くの知見を提供することが可能となる。
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