研究課題/領域番号 |
18K19300
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
守屋 央朗 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (60500808)
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研究分担者 |
紀藤 圭治 明治大学, 農学部, 専任准教授 (40345632)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 細胞 / 過剰発現 / 細胞内輸送 / 酵母 / 処理能力 / タンパク質負荷 / 増殖阻害 / 細胞の処理能力 |
研究成果の概要 |
タンパク質はその機能発現の過程で、合成・折りたたみ・輸送・分解など様々なプロセスで処理を受ける。これらのプロセスは、そこに割かれている資源の量に依存して、異なった処理能力を持っていると考えられる。しかし、これまで細胞内プロセスの処理能力が調べられたことはない。本研究では、申請者らが開発してきた、タンパク質の限界発現量(増殖を阻害するぎりぎりの発現量)が測れる遺伝子つなひき法とタンパク質定量により、出芽酵母の特定のプロセスで処理されるタンパク質のうち最も高い限界発現量を持つものを同定し、それを指標タンパク質とすることで、細胞内のプロセス―特にタンパク質合成と輸送プロセスの処理能力を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞がタンパク質生産工場である限り、原理的には、どんなタンパク質でも究極的に大量発現するとプロセスの負荷が生じ、増殖阻害を起こすはずである。一方、これまで過剰発現による増殖阻害のメカニズムは、細胞の処理能力をまったく加味せず議論されてきた。あるタンパク質の過剰が増殖阻害を起こすことが見つかった時、それが処理能力に過負荷をかけていない事が分かって初めて、そのタンパク質に特異的なメカニズムを議論することができる。したがって、本研究の成果は過剰発現の考え方を根底から変える可能性がある。
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