研究課題/領域番号 |
18K19318
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
小林 一也 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (50360110)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | プラナリア / 有性生殖 / 無性生殖 / 生殖様式転換 / 共生細菌 |
研究成果の概要 |
多くの動物は有性生殖だけではなく無性生殖も行なうことができ、2つの生殖様式を転換することで、それぞれの生殖戦略のメリットをうまく利用していると考えられる。しかしながら、生殖様式転換機構の研究はほとんど進んでいない。私たちは、扁形動物プラナリアの無性個体を実験的に有性化する実験系を確立している。本研究では、この実験系を用いてプラナリアの生殖様式転換機構において、有性化を抑制する共生細菌が存在していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では扁形動物プラナリアに、宿主の生殖細胞の分化を抑制して「無性化」を促進する共生細菌が存在し有性化を阻害する、いわゆる「性殺し(有性排除)」という仕組みを新たな概念として提案することができた。将来的にハエやマウスなどの生殖細胞分化でも検証することで、生殖細胞を誘導する仕組みに共生細菌の存在が関与しているという、生物学全体にインパクトを与える新しい共通原理を提案できるかもしれない。
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