研究課題/領域番号 |
18K19321
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 良文 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10447443)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 低体温 / 冬眠 / シリアンハムスター / 体温調節 / 肝臓 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
冬眠は、全身性の代謝抑制により低温・乾燥・飢餓といった極限環境下での長期生存を可能とする生存戦略である。冬眠する小型哺乳類であるシリアンハムスターは、冬眠期のあいだ、体温が10度以下の深冬眠と、そこから復温して体温37度となった中途覚醒を繰り返す。数ヶ月にわたる冬眠期間のあいだ、深冬眠と中途覚醒は何度も繰り返し生じるが、その制御機構は未だ殆ど不明である。本研究はこの点に迫るため、深冬眠と中途覚醒との間で、組織での遺伝子発現量が大きく異なる遺伝子群DTIG (Deep-torpor-induced genes)を同定した。さらにそのうちの1遺伝子について遺伝子改変動物の作出に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果で同定された、冬眠に伴う低体温の際に大幅に発現量が変動する遺伝子の役割を個体や細胞において検証していくことで、哺乳類の冬眠の際に大幅な体温低下を引き起こす機構や、そうした体温低下への組織の適応生存機構が明らかになると予想される。さらにそこで得られる知見は低体温療法や移植医療の際の臓器保存等への応用が期待される。
|