研究課題/領域番号 |
18K19329
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
酒井 達也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10360554)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | オーキシン / 光屈性 / PP2C / リン酸化修飾 / フォトトロピン / 光環境応答 / 突然変異体 / 植物 / 環境応答 |
研究成果の概要 |
植物の光屈性はオーキシン不均等勾配依存的な応答と非依存的な応答に分かれて行われる。我々は全く未知なオーキシン不均等勾配非依存的な光屈性誘導機構の分子機構を探索し、本研究によってそこで働くことが示唆される PP2C 遺伝子ファミリーを発見した。本遺伝子がコードするタンパク質が光照射によって転写制御やタンパク質リン酸化修飾を受ける可能性を見出した。また芽生え内において多数のタンパク質のリン酸化修飾調節に働くことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光屈性はオーキシン不均等勾配によって生じることは、高校の生物教科書でも記された一般的理解である。本研究によってオーキシン不均等勾配に依存しない光屈性誘導機構を明らかにできれば、教科書を書き換える発見となる。また新しい偏差成長の仕組みを明らかにすることによって、光屈性誘導に働くフォトトロピン光受容体機能や、新しい細胞伸長調節の仕組みを明らかにできるといった点で、学術的意義のある研究である。本研究期間内では論文発表にまでは至らなかったが、これに関与することが示唆された PP2C 遺伝子機能の詳細を明らかにすることは、今後の植物生理学研究にとって重要と考えられる。
|