研究課題/領域番号 |
18K19334
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
多田 安臣 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (40552740)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 植物免疫 / 機械刺激 / 物理刺激 / トライコーム / 情報伝達 / 力学的刺激 / 雨 / 植物生理学 / 機械刺激応答 / 植物微生物相互作用 |
研究成果の概要 |
トライコーム依存的な免疫系の普遍性を示すために、葉面構造が互いに異なる多種多様な植物に対して機械刺激処理を行い、機械刺激誘導性免疫の典型的な応答としてMAPKの活性化を調査した。その結果、多様な植物種においても機械刺激依存的な防御応答が生じることを示唆する結果を得た。また、多様な植物に対して機械刺激を与え、RNA-seq解析に供試した。各植物種において、シロイヌナズナにおける機械刺激応答性遺伝子のホモログ遺伝子を決定し、それらの応答を調査したころ、機械刺激を与えたサンプルでは有意に発現が上昇した。また、GO解析を行ったところ、多くの植物において機械刺激は植物免疫を活性化することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トライコーム依存的な免疫システムは、PTI及びETIに先んじて誘導される第1層目の疾病防御機構として確立されることが期待される。トライコーム非保有植物種においては、他の免疫システムを獲得し、病原体の侵入を阻害していると考えられる。本研究は、植物の形態に基づく新奇な植物免疫システムを明らかにする極めて挑戦的な課題であり、基礎研究から疾病防除法の開発にも貢献するものと考えられる。
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