研究課題/領域番号 |
18K19348
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
岡野 俊行 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40272471)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 生物時計 / 概月時計 / 光受容 / 月光応答 / 生物リズム / 同調産卵 |
研究成果の概要 |
フグやアイゴといった魚類は、月齢に依存した産卵行動を示す。光生物学および時間生物分野において、月齢応答の仕組みは未だ不明である。この分子機構を解明するためには、月光に応答する細胞株を確立し、月光応答性と概月性の有無を調べることが重要である。そこで本研究では、明るさと明期時間帯が複雑に変化する月光を再現する人工月光装置を作製し、その下でフグ培養細胞や魚個体を維持し、概日時計遺伝子等の光応答性を調べ、フグ眼球由来の細胞が月光応答機構のモデルとして使用できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この20年の間に概日時計の仕組みが次々と解明された。それに比べて、フグやアイゴの産卵に見られる2週間あるいは1月周期性の分子機構は不明である。これを明らかにするためには、月光に応答する細胞を用いて、長期間に渡り遺伝子発現変動を調べる系の確立が重要であった。本研究では、Fugu Eye細胞が、その第一歩となるモデルとして利用できる可能性を示した。本研究の成果は、将来的にはフグの産卵を制御し、より効率的な養殖や育種につながる可能性がある。
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