研究課題/領域番号 |
18K19357
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
丹羽 康貴 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (40590071)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Tet-Lightシステム / Orexin-iCre / ナルコレプシー / 光分子遺伝学 / Tetシステム / 睡眠覚醒 |
研究成果の概要 |
本研究では研究代表者らが開発したTetシステムのリプレッサーであるtTRを光感受性に改良することで、Tetシステムの遺伝子発現制御を光によって時間的にコントロールできるTet-Lightシステムの構築を試みた。研究期間内に、培養細胞系を用いたTet-Lightシステムの構築を行い、その時間変化を明らかにすることができた。また、in vivoでの睡眠覚醒異常を示し、Tet-Lightシステムでのレスキュー実験に有用なOrexin-iCreノックインマウスの樹立に成功した。今後はこのマウスを使用してTet-Lightシステムのin vivoでの動作確認および有効性を検証していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個体の行動の中には、神経活動に依存した速い制御だけでなく、睡眠覚醒行動で見られる睡眠負債のようなゆっくりとした細胞生物学的機能の変化がその制御に大きく関わっていると予想されるものも少なくない。そのため従来の光遺伝学による神経活動操作から一歩階層を深めた、遺伝子発現制御を介した細胞内分子の操作、すなわち分子遺伝学的手法が求められている。本研究で構築したTet-Lightシステムは光制御による分子遺伝学的手法を可能にする。今後、Tet-Lightシステムは神経細胞の細胞生物学的機能と個体の行動との間の因果関係を明らかにしていく有効なツールになると考えられる。
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