研究課題/領域番号 |
18K19366
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
宮城島 進也 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 教授 (00443036)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 微生物マット / 硫酸酸性温泉 / 光合成 |
研究成果の概要 |
自然環境における微生物間相互作用を研究室内で解析する一例として、生物組成が比較的単純であり、環境も年間を通じて比較的安定な、硫酸酸性温泉の微細藻類を主とする微生物マットを現地の温泉水を用いて培養し実験を行った。その結果、当該温泉水には、マット内で優占する単細胞紅藻シアニジウムの増殖に必要な無機窒素源が不足していること、これらはマット内の窒素固定バクテリアによって供給されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、自然環境における微生物間相互作用に関する理解は、主に各自然環境における観測結果(相関関係)からの推定に基づく場合が多く、因果関係が示された例は少ない。微生物間相互作用における因果関係を捉えるには、自然環境を模した培養を実験室内で行い、これに摂動を与えた際の変化を捉える必要がある。本研究は、そのような研究例を示すことを目的とした。その結果、目的通り、複数の微生物からなる微生物マットを現地の環境水で培養することに成功し、無機窒素源を介した微生物間相互作用の可能性を実験的に捉えることに成功した。
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