研究課題/領域番号 |
18K19376
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分46:神経科学およびその関連分野
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
新明 洋平 金沢大学, 医学系, 准教授 (00418831)
|
研究分担者 |
河崎 洋志 金沢大学, 医学系, 教授 (50303904)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 大脳皮質 / フェレット / 脳回 / Cdk5 / CRISPR/Cas9 |
研究成果の概要 |
脳回の獲得は脳機能の発達の基盤であると考えられており、従ってその形成メカニズムの解明は神経科学の重要研究課題の一つである。本研究では、発達した脳回をもつフェレットを用いて脳回形成機構の解明を目指した。ヒト滑脳症の原因遺伝子として知られているCdk5遺伝子のノックアウトを行った。Cdk5に対するCRISPR/Cas9プラスミドを導入した結果、神経細胞の放射状移動が障害され、さらに脳回の低形成が観察された。これらの結果から、神経細胞の放射状移動が脳回形成に必須であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、脳回形成機構の解明のみならず、臨床脳医学にも大きく貢献できる。ヒト脳回形成異常に見られるてんかんや発達遅滞の発症メカニズムには不明な点が多く、根本的な治療法は確立されていないのが現状である。本研究成果は、脳回異常による脳機能障害の発症メカニズムの解明に繋がる有益な知見である。さらに、本研究で作成した脳回形成異常フェレットが、今後の治療法開発において有用なモデル動物になることも期待できる。
|