研究課題/領域番号 |
18K19383
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分46:神経科学およびその関連分野
|
研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
岡戸 晴生 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 研究員 (60221842)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | RP58 / 転写抑制因子 / OSVZ / 進化 / 大脳皮質 / 外側脳室下帯 / マウス / ROSの58 / 脳の進化 / 脳拡大 / 神経前駆細胞 / Mcl1 / 外側脳室下帯OSVZ |
研究成果の概要 |
霊長類を含む高等ほ乳類では、大脳皮質におけるニューロン数が飛躍的に増加している。マウスでは、新皮質には、脳室帯と脳室下帯という2つの増殖層が同定されているが、高等ほ乳類では、さらに第3の増殖層として、外側脳室下帯(OSVZ)が発見された。われわれは、転写抑制因子RP58の欠損マウスの解析で、通常マウスではみられないOSVZ様構造を発見した。そこで、ニューロン増加の結果、行動がどう変化するのか、個体レベルで解析を進めるために、発現を自在に制御できる遺伝子改変マウスを用いて、マウス大脳皮質全般でニューロン数を増加させることを試み、大脳皮質ニューロン数が脳機能を規定しているか否かを明らかにする。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス脳を高等ほ乳類・霊長類型脳に変容させる試みは、これまで成功していない点で、学術的に挑戦的である。細胞周期離脱を遅らせる、という方法で、実際に神経細胞の数を増加させられ、それらが、機能的に組み込まれ、個体レベルで、認知能力や、社会的機能の向上を実証することを目指し、その方法に関しては、考えられる最良な方法を試みる。マウス脳を人為的な遺伝子操作により霊長類型に変容させられれば、進化を考える上で重要な知見となり、脳研究に果たす意義は大きいと考える。
|