研究課題/領域番号 |
18K19387
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小椋 康光 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (40292677)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | シアン化物イオン / 活性シアン / セレン / ICP-MS / グリシン / シアン化合物 / 活性シアン種 / スペシエーション / ミエロペルオキシダーゼ |
研究成果の概要 |
本研究では、主に以下の2点の成果を上げることができた。一つ目は、内在性のシアン化物イオンすなわち、活性シアンとセレンが反応し生成したセレノシアン酸の検出方法として、既報のポストカラム法を用いた蛍光検出法と誘導結合プラズマ質量分析法とを比較した。その結果、蛍光検出法の方が検出感度において優れているという結論に達した。二つ目は、これまでの研究では、内在性のシアンの生成はミエロペルオキシダーゼが特異的に存在する好中球でのみ産生されると考えられていたが、多くの細胞種で産生が可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体にとって毒性の高い物質として認識されていたシアン化合物が、生体内において生合成されていることを示唆してきたが、本研究により、間違いなく反応性の高いシアン化合物すなわち活性シアンが細胞内で普遍的に生合成されていることを明らかにすることができた。すなわち、生体は毒性の高いシアン化合物をわざわざ生合成をし、生体に曝露されたさらに毒性の強い化学物質の解毒に利用しているという機構の一端が解明できた。本研究で得られた結果は、毒性学のパラダイムシフトに繋がる大きな成果であると認識している。すべからく成果を論文としてまとめ、その後ニュースリリースを行いたい。
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