研究課題/領域番号 |
18K19389
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 敬行 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90567760)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 特殊環状ペプチド / タンパク質間相互作用 / 遺伝暗号リプログラミング |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、タンパク質間相互作用を制御する特殊環状ペプチド医薬の開発である。しかしながら、そのようなタンパク質間相互作用を制御するペプチドを効率的にスクリーニングする手法がないのが現状である。本研究では複合体を形成するIL28RAとIL10R2にそれぞれ結合する特殊環状ペプチド2種類をRaPIDディスプレイ法を用いて取得し、各ペプチドの標的への結合力は結合解離定数が数十nMと非常に強力であることを確認した。さらに2つのペプチド配列を抗体のFc領域の2箇所に一つずつ導入した分子を作成し、その結合活性及び薬理活性の検証段階に入っている。本研究期間終了後も引き続き解析を進める予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内においては、シグナル伝達に関わるタンパク質群や複合体形成により機能する酵素群など、多くの場面で異種または同種のタンパク質間の相互作用が非常に重要な役割を担っている。これらのタンパク質は疾患の原因に直接関わっているものも多く、タンパク質間相互作用を制御できるようなペプチド医薬を開発できれば創薬におけるインパクトは非常に大きい。特に、相互作用を阻害するような分子と比べて相互作用を促進するような分子の開発はより困難であると考えられており、本研究の成果によりそのような分子を自由自在に開発できるようになれば新しい創薬手法として非常に利用価値が高いと考えられる。
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