研究課題/領域番号 |
18K19409
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
綿野 哲 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40240535)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナノ薬物 / 粉末吸入製剤 / 超臨界凍結造粒法 / ナノ粒子 / 凝集体 / 分散 / 凝集 |
研究成果の概要 |
粉末吸入製剤では、吸入デバイスへの充填時に良好な流動性が求められる反面、吸入時には肺到達を実現する0.5~7ミクロン程度の微細な粒子への再分散性という、いわば相反する特性が要求される。しかしながら、ナノ~サブミクロン領域にある微細な粒子は付着・凝集性が極めて高く、その効率的なハンドリングは困難であり、凝集と再分散の新たな手法の確立が強く要求されている。 本研究では、新規な超臨界凍結造粒法を用いた新たな微粒子のハンドリング手法を提案し、その性能評価と超臨界二酸化炭素雰囲気下における粒子の粉砕・分散・凝集のメカニズムを明らかにするととともに、吸入効率に優れた粉末吸入製剤の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度な科学技術を支える機能性材料はますます微細化する傾向にあるが、ナノ~サブミクロン領域にある微粒子は付着・凝集性が極めて高く、その効率的なハンドリングは困難である。機能性材料の高効率で安全な生産のためには、微粒子の効率的なハンドリング法の確立が強く供給されている。本研究では、超臨界二酸化炭素を用いた新規な微粒子ハンドリング手法を提案し、その性能評価と微粒子の凝集・再分散のメカニズムを明らかにした。付着・分散現象は複雑であるため、その学術的な意義は大きい。さらに、本手法は粉末吸入製剤だけでなく、広範囲で多種多様な微粒子に対しても応用可能であるため、社会的意義も極めて大きい。
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