研究課題/領域番号 |
18K19415
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
竹内 恒 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (20581284)
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研究分担者 |
徳永 裕二 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (80713354)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 高分子バイオ医薬 / NMR / 創薬科学 / 高次構造解析 / バイオ医薬品 / 製剤条件 / 非破壊的 / 非侵襲的 / 測定技術開発 / バイオ医薬 |
研究成果の概要 |
本研究では、多様な溶液状態でタンパク質の立体構造解析が可能なNMR法を用いて、完全に非破壊的なバイオ医薬品の立体構造的評価を可能にする新たな技術を確立することを目的とした。このことは、重水素標識を前提とした従来の高分子量タンパク質のNMR解析手法では、実現不可能である。そこで、本研究では、新たな解析手法15N観測CRINEPT法を開発・適用することでこの問題を解決した。15N観測CRINEPT法を、抗体医薬品と高いアミノ酸配列相同性を持つ医療抗体アナログに対して適用し、当該抗体の添付文書に記載の溶液条件かつ低温保存温度でのNMRスペクトルの取得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では困難であった製剤・保存条件下での高分子バイオ医薬の高次構造評価を、独自のNMR技術:15N観測CRENEPT法の開発により可能にした。その際、代表的な高分子バイオ医薬である抗体について、完全に非破壊的な高次構造解析を低温かつ保存温度というNMR測定に不利な条件で実現することに成功した。本研究の成果は、バイオ医薬の高機能化を含む研究開発への貢献が期待されるが、本手法を用いることでNMR法により解析可能なタンパク質の数を飛躍的に向上させることが可能であるであるため、広く構造生命科学的研究に資するものである。
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